スチール構造機器フレーム

鋼構造（こうこうぞう）の設備フレームは、産業・建築・インフラ分野で広く採用される構造形式で、主に鋼材で構成されます。高強度、軽量、施工の迅速さといった利点から、多岐にわたる分野で活用されています。設計・施工時には荷重、材料選定、安定性、接合部設計に注意を払い、定期的なメンテナンスを行うことで耐用年数を延ばせます。

構成要素

鋼構造フレームは通常、以下の部材で構成されます：

• 鋼製柱（こうせいばしら）: 垂直方向の支持構造（しじこうぞう）で、上部荷重を基礎に伝達
• 鋼製梁（こうせいはり）: 柱を接続し、床板・屋根などを支える水平部材
• ブレースシステム: 水平・垂直ブレースで構造の安定性と耐側力を向上
• 接合部: ボルト・溶接など、各部材を連結
• 基礎（きそ）: コンクリート基礎で柱を固定し、荷重を地盤に伝達

2. 主要規格

鋼構造設備フレームの規格は設計要件と荷重条件に基づき決定されます。代表的な規格範囲は以下の通り：

(1) 形鋼規格

(2) 鋼板規格

厚み: 6mm～50mm（25mm超は重荷重用）
幅/長さ: 設計に応じてカスタム（標準幅1.5m～3m、長さ6m～12m）

3. 材料選定原則

• 荷重条件: 設備重量・風荷重・地震力に応じ適切な強度の鋼材を選択
• 腐食環境: 耐候性鋼・ステンレス・溶融亜鉛めっき鋼を採用

4. 防錆・防火処理

防錆: 防食塗装（エポキシ亜鉛粉塗料など）または溶融亜鉛めっき
防火: 防火塗料の塗布で耐火性能を向上

主な利点

• 高強度: 大スパン・重荷重設備に適応
• 軽量性: コンクリート比で重量約1/3
• 優れた耐震性: 鋼材の靭性が地震エネルギーを吸収